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病気

みみの病気

滲出性中耳炎とは

鼓膜の奥にある中耳(鼓室)と呼ばれる空間に、水(浸出液)がたまる病気です。
滲出性中耳炎の状態は、音は聞こえない訳ではありませんが、少しボーッとした感じで聞こえています。
簡単に言うと、プールに入った後、耳に水が入った時と同じ聴こえ方です。学習や言葉の発育の障害となる場合があります。

治療法は

鼻の通りを良くして、耳管(鼻と耳をつなぐ管)から、耳に空気が行き渡るようにすれば、ほとんどの患者さんは改善します。
しかし患者さんの中には、どうしても改善しないことがあります。
このような場合は鼓膜を切って、たまっている水を吸い出してあげます。

この様なことに注意して下さい
  1. 鼓膜を切らない場合は、お風呂、プールは可能です。
    耳栓はしなくて大丈夫です。
    耳に水が入っても問題ありません。
  2. 治療には個人差はありますが、治るのに最低1ヶ月程はかかります。
  3. 熱や痛みがなければ、仕事・学校・保育園は行っても大丈夫ですが、薬はきちんと飲みましょう!
  4. 滲出性中耳炎は、基本的に痛みはありません。
    痛みが出てくるようでしたら早めの受診が必要です。
  5. 小児の場合、放置すると言葉の遅れや学習の障害となる場合があります。
    放置しないで専門医の診察を受けて下さい。
    現在では測定技術が発達し、0歳児の聴力検査も可能です。

急性中耳炎とは

急性中耳炎は鼓膜の奥の中耳と呼ばれる空間に細菌やウイルスが侵入し、炎症を起こす病気です。
ウイルスや細菌は主に鼻から耳に侵入してきます。
黄色い鼻水が続いている時は、要注意です。

治療法は

抗生物質の投薬が基本ですが重症な場合は鼓膜を切って中のうみを吸い出します。

この様なことに注意して下さい
  1. 耳に水を絶対に入れないで下さい。
    症状が落ち着くまでプールは控えて下さい。
    お風呂に入るときは耳栓を必ずして下さい。
  2. 痛い時や熱が38.5℃を超える時は解熱剤を使って下さい。
  3. 鼓膜を切った日や、熱のある時はお風呂は控えて下さい。
  4. 熱や痛みがなければ仕事・学校・保育園は行っても問題ありませんが、薬はきちんと飲みましょう!
  5. 耳だれが出ている間は、できるだけ通院していただくのが好ましいです。
    耳の消毒が必要です。
  6. 痛み止め=解熱剤は最低5時間は間をあけて使用して下さい。
  7. 入浴の時以外は、耳栓をしないで下さい。
    耳栓をしていると中がむれて炎症がひどくなります。
    外に出てきた耳だれは、ウェットティッシュ等で清潔にして下さい。(耳の奥をいじると危険です)

外耳道炎とは

耳の入口から鼓膜の手前までを外耳道と言います。
この部分の皮膚に細菌やウイルスが入り込み皮膚の炎症を起こしたものを外耳道炎と言います。

治療法は

抗生物質の入った軟膏や点耳薬で治療しますが、重症な場合は抗生物質の内服も使用します。

この様なことに注意して下さい
  1. 耳に水を絶対に入れないで下さい。
    重症の場合はプールも控えて下さい。
    お風呂に入るときは耳栓をして下さい。
  2. 痛いときや熱が38.5℃を超える時は解熱剤を使って下さい。
  3. 仕事・学校・保育園は行っても問題ありませんが、薬はきちんと飲みましょう!
  4. まれにヘルペスの場合があります。
    耳のまわりに水ぼうそうのような赤い発疹が出てきたらすぐに受診して下さい。
  5. 痛み止め=解熱剤は最低5時間は間をあけて使用して下さい。
  6. 入浴の時以外は、耳栓をしないで下さい。
    耳栓をしていると中がむれて炎症がひどくなります

突発性難聴とは

「突然聞こえなくなる」病気です。
原因は不明ですが、耳の神経の血流が悪くなったり、ウイルスが入り込み神経が炎症を起こして聞こえが悪くなると言われています。

治療法は

ステロイドという神経の炎症をとる薬や、ATPという耳の神経の代謝改善を促進する薬、神経を改善するビタミン剤などを使用します。

この様なことに注意して下さい!!!
  1. 「突然聞こえなくなった」という場合は、ほとんどがこの病気です。
    とにかくすぐに受診して下さい。
  2. 突発性難聴等は早めに治療しないと一生治りません。
    ご自分で判断せずに早期に専門医を受診することをお勧めします。
  3. めまいを伴う場合もあります。
  4. まれにヘルペスが原因の場合があります。
    耳のまわりに水ぼうそうのような赤い発疹がでてきたら注意が必要です。
  5. まれに脳腫瘍の場合もあります。
    脳のCTやMRI検査を行う場合もあります。

耳なり、難聴とは

耳なり、難聴の原因はさまざまです。
年齢的な難聴(老人性難聴)、中耳炎、突発性難聴など様々な原因で耳なりは起こります。
老人性難聴によるものは治らない場合もありますが、突発性難聴や中耳炎等によるものは早期に治療すると治る場合もあります。
特に突発性難聴等は早めに治療しないと一生治りません。
ご自分で判断せずに早期に専門医を受診することをお勧めします。

治療法は
内服薬による治療

ATPという耳の神経の代謝改善を促進する薬や神経を改善するビタミン剤などを使用します。

漢方薬による治療

当院では漢方薬による保険治療も行っております。
体質に合わせた漢方薬を使用します。(冷え性、むくみなど、一見耳鳴りとは関係のない症状が重要です)
漢方薬による治療をご希望の場合は医師にお話下さい。
漢方薬でも副作用がないわけではありません。不眠、排尿時の痛みなどがあった場合は必ずお知らせ下さい。

小児難聴・小児の聴力検査

小児の場合、難聴を放置すると言葉の遅れや学習の障害となる場合があります。
テレビの音が大きいなどのこどもの聴力に不安を感じたら放置しないで専門医の診察を受けて下さい。
現在では測定技術が発達し、0歳児の聴力検査も可能です。

はなの病気

アレルギー性鼻炎とは

鼻に花粉などの異物が入ってくると、異物を押し出そうと反応したり(鼻水)、これ以上入らないように鼻を閉鎖したり(鼻つまり)しますが、こういった反応が過剰な体質がアレルギー性鼻炎です。
特にスギ花粉によるアレルギー性鼻炎を「花粉症」と呼んでいます。
アレルギーは鼻だけに出現するとはかぎりません。
目が赤くなったり(アレルギー性結膜炎)、皮膚に炎症が出現したり(アトピー性皮膚炎)、胸やのどに出現し咳がひどくでたり(喘息)、体のあちこちにトラブルを起こす可能性があります。
花粉症の患者さんで咳がひどい場合をみかけます。
(本人はカゼだと思っているようですが)これは花粉がのどや胸でアレルギー反応を起こしているのです。
この場合は漢方薬の咳止めが有効です。

※当院では花粉症の手術治療も行っております。

アレルギーの検査は

血液で検査することが可能です。
一般的な注射器を使った採血と注射器を使わない、痛くない検査が可能です。

お薬について

漢方薬、オノン、キプレス、シングレア、バイナス、クラリチン、アレグラ以外のお薬は眠くなる場合があります。
車の運転には十分注意して下さい。
現在、花粉症のお薬は20種類以上ありますが、すべての患者さんに納得していただける薬はありません。
強いお薬は眠気が出る場合があります。
逆に弱い薬は眠くならないかわりに効果も不十分な場合があります。
効果が不十分だったり、眠気が強く日常生活に支障が出る場合は医師にお話ください。
自分に合う薬を見つけていくことも治療の一つです。

漢方薬による治療

当院では漢方薬による保険治療も行っております。
漢方薬による治療をご希望の場合は医師にお話下さい。
また、漢方薬でも副作用がないわけではありません。
不眠、排尿時の痛みなどがあった場合は必ずお知らせ下さい。

漢方薬の飲み方

「~湯」、と名前の最後に「湯」がついている漢方薬はぬるま湯に溶かして飲んだ方がよく効きます。
逆に「~散」「~丸」と書いてあるものは溶かさず、少量の水でそのまま飲んで下さい。

副鼻腔炎(ちくのうしょう)とは

人間は鼻の周りに副鼻腔という空洞があります。
これは目の下(頬のところ)や、目の上(おでこ)にあるのですが、ここに細菌やウイルスが入り込むと中で繁殖して黄色い鼻水が出たり、鼻づまりが起こります。

急性の蓄膿症を急性副鼻腔炎と言います。
カゼをひいたあとに黄色い鼻が続く場合がこれです。

一方何ヶ月も続くものを慢性副鼻腔炎と言います。
この場合は鼻の中にポリープ(鼻茸)が出てきて、長期の治療や手術が必要になる方もいます。

急性副鼻腔炎はきちんと治療すればほとんどの方は一ヶ月以内に改善しますが、放置すると慢性化する場合がありますので注意が必要です。
また、現代では長期化する蓄膿症の方の中にはアレルギーが潜んでいる場合が多く、そちらの検査や治療が必要になる場合もあります。

治療法は

初期は抗生物質などのお薬で治療します。慢性化したり、長期化した場合は当院では漢方薬も使用します。
また、鼻の中にポリープ(鼻茸)がある場合は手術が必要になる方もいます。

漢方薬による治療

当院では漢方薬による保険治療も行っております。
漢方薬による治療を御希望の場合は医師にお話下さい。
また、漢方薬でも副作用がないわけではありません。
不眠、排尿時の痛みなどがあった場合は必ずお知らせ下さい。

蓄膿症の手術

当院では蓄膿症の日帰り手術も行っております。
電気かみそりのようなもので鼻茸(ポリープ)や粘膜を吸い取る手術です。
入院の必要はありません。

手術は局所麻酔で行います。
全身麻酔ではありませんので完全に痛みが無いというわけではありません。
歯の治療と同じくらいの痛みと考えていただければよいと思います。
点滴をしながら手術を行います。

手術後は鼻の中にスポンジをつめて止血します。
これは5日から7日後にとります。

手術が出来ない方

かぜなどで熱のある方、ご気分の悪い方は手術を延期させていただきます。
また、手術中に気分が悪くなったりした場合、出血が多い場合は手術を途中で中止する場合がございます。

心臓病、血液疾患、薬物アレルギーのある方、医師の診察で手術が難しいと判断された場合は手術できない場合があります。

小児の気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎

小児の場合アレルギー性鼻炎(花粉症)だけでなく、喘息や、アトピー性皮膚炎などが同時に出現する場合があります。
これをアレルギーマーチと呼びます。

このような場合、「喘息だけ」、「花粉症だけ」と個別に治療しても満足な改善は望めません(「木を見て森を見ず」では改善しません)。
特に喘息の場合は鼻づまりや鼻水をともなっている場合が多く、鼻炎の治療が喘息の改善につながることが多いのです。

当院では気管支喘息やアトピー性皮膚炎の相談も行っております。
お気軽にご相談下さい。

嗅覚障害

人は鼻の中の嗅神経でにおいを感じます。
鼻の中にポリープ(鼻茸)があったり、鼻水でふさがっていたりするとにおいの成分が嗅神経に到達できなくなります。

このような場合は、抗生剤や点鼻薬、漢方薬、ネブライザーなどで治療していきますが、ポリープ(鼻茸)がある場合は手術が必要となることもあります。

また、カゼをひいた後に嗅覚障害が起きることがあります。
これはカゼのウイルスで嗅神経が壊されてしまうためにおきるものですが、早期に治療しないと、もとにもどらない場合もありますので注意が必要です。

治療は点鼻薬が中心ですが、当院では漢方薬も使用する場合があります。

のどの病気

急性扁桃腺炎とは

口の中にある扁桃腺に細菌やウイルスが入り、扁桃腺が炎症を起こす病気です。
のどの痛みと高い熱が特徴です。
溶連菌が原因となることが多いです。

治療法は

当院では早期治癒とのどの痛みを取るために漢方薬を使用します。
漢方薬(桔梗湯)はお湯にとかしてうがいをした後、そのまま飲み込んで下さい。

この様なことに注意して下さい
  1. よくうがいをして下さい。
    水でもお茶でも効果はあります。
  2. 痛い時や、熱が38.5℃を超えるときは、解熱剤を使って下さい。
    しかし熱が出ているという事は、自分の体が、入ってきた細菌やウイルスと戦っている状態です。
    熱を下げすぎると戦えません。(解熱剤とは、熱さましでもあり痛み止めでもあります)
  3. 熱がある時、痛みが強いときは入浴、水泳は控えて下さい。
  4. 熱や痛みがなければ、仕事、学校、保育園は行っても問題はありませんが、薬はきちんと飲みましょう。
  5. 2~3日しても熱が下がらない場合や、息苦しくなった場合は、早めに受診して下さい。
  6. 解熱剤=痛み止めは最低、5時間は間をあけて使用して下さい。

溶連菌感染症とは

正式には「溶血連鎖球菌」といいます。
扁桃腺に進入し高熱、のどの痛みを起こすだけでなく、目の充血、皮膚の発疹、舌の充血(いちご舌)なども起こします。
また、まれに腎臓の炎症やリウマチ熱を起こすこともあります。

治療法は

抗生物質を7日~14日のみます。

この様なことに注意して下さい
  1. 症状が落ち着いても必ず最後までお薬を飲んで下さい。
    症状が落ち着くとお薬をやめてしまう方がおりますが、この菌は腎臓の炎症やリウマチ熱を起こすこともあり、完全に除菌することが求められます。
    ですから症状が良くなってもお薬を続け、必ず再診して下さい。
  2. 熱が無くなって24時間を経過すれば登校は可能です。
    治癒証明書が必要な教育機関が多いようですので、溶連菌にかかったことを学校に報告し、再診時に受付に証明書を提出して下さい。
  3. 潜伏期間は2日から5日です。ご家族が感染することもありますので手洗い、うがいをよくして下さい

声がれ(嗄声)

カゼの後に声がれが治らない、子供がいつもガラガラ声である、などの経験は無いでしょうか。
声帯ポリープや声帯結節といった声帯のできものが原因のことがあります。

これらの病気はカメラで声帯を観察することにより簡単に診断ができます。
声がれが続いている方はご相談下さい。

特に声帯結節や小さな声帯ポリープはネブライザーやお薬で治ることもありますが、放置して大きくなった声帯ポリープは手術をしなければならない場合もありますので注意して下さい。
また、高齢者の声がれは声帯溝症という「声帯のしわ」が原因のことが多いのですが、喉頭癌なども否定しきれません。

ご自分で判断せずに必ず専門医を受診して下さい。

味覚障害

味がわからない、他人は濃い味だといっているのに自分には妙に薄味と感じる、果物を食べているのに野菜をかんでいるようだ、などの症状は味覚障害の可能性があります。
味覚障害はカゼをひいた後などにも起こりますが、血液の中の亜鉛(Zn)の欠乏で起こるものが有名です。

人間は味分の知らないうちに塩分をとりすぎて高血圧の原因となったりしますのでご注意下さい。

また、亜鉛の欠乏は爪の変形、脱毛、意欲の低下(簡単に言うとうつ病のような状態)を起こします。
当院では味覚や血中の亜鉛(Zn)の検査もできますので、ご相談下さい。

手足口病・ヘルパンギーナとは

発熱とともに手、足、口の発疹、口内炎ができる病気です。(細かな違いはありますが)
発熱と口の症状だけのものがヘルパンギーナと考えて下さい。
コクサッキ―ウイルスやエンテロウイルスなどが原因で起こります。

治療法は

熱や痛み、だるさなどをとるために解熱鎮痛剤や漢方薬をのみます。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は数日で自然に治ります。
    まれに髄膜炎などをおこすことがあるので注意して下さい。
  2. 当院では早期治癒とのどの痛みを取るために漢方薬を使用します。
    漢方薬(桔梗湯)はお湯にとかしてうがいをした後、そのまま飲み込んで下さい。
  3. 潜伏期間は3日から5日ですが、2週間から3週間は便にウイルスが混じるので他の方に感染することがあります。
    しばらくの間、手洗いとうがいをよくして下さい。
  4. 痛み止め=解熱剤は最低5時間は間をあけて使用して下さい。
  5. ポカリスエット、アイス、カロリーメイトなどで水分やエネルギーを補給し、脱水に気をつけて下さい。
  6. 3日から4日で熱が下がらなければ他の病気の可能性がありますので必ず再診して下さい。

マイコプラズマ感染症とは

せきが長期間続く病気です。
マイコプラズマという病原体が原因です。
肺炎を起こすことが多いので注意して下さい。
せき、痰で感染します。
放置すると3ヶ月くらい症状が続くこともあります。

治療法は

マクロライドやオフロキサシンという抗生剤をのみます。(ペニシリンやセフェムは効果がありません)

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は抗生剤を飲むと熱は数日で治ります。
    しかし、せきは7日くらいは続きます。
    肺炎をおこすこともあるので注意して下さい。
  2. 潜伏期間は2週間から3週間です。
    しばらくの間、手洗いとうがいをよくして下さい。
  3. 3日から4日で熱が下がらなければ肺炎を起こしているの可能性がありますので必ず再診して下さい。

アデノウイルスとは

発熱、のどの痛みとともに扁桃腺や目の発赤が出る病気です。
発熱と目の症状が両方出るものが咽頭結膜熱(プール熱)、目の発赤とかゆみだけのものが流行性角結膜炎(はやり目)と考えて下さい。
(熱と喉の痛みだけの場合もあります)

治療法は

目薬の他に、熱や痛み、だるさなどをとるために解熱鎮痛剤や漢方薬をのみます。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は数日で自然に治ります。
    まれに髄膜炎などをおこすことがあるので注意して下さい。
  2. 2日間熱が出なければ登校は可能です。
    治癒証明書が必要な教育機関が多いようですので、学校に報告し、再診時に受付に証明書を提出して下さい。
  3. 潜伏期間は5日から7日です。
    他人にうつりやすいウイルスです。
    手洗いとうがいをよくして下さい。

RSウイルスとは

発熱、せき、鼻水がでる病気です。
いわゆる「カゼ」症状を起こすウイルスです。(細かな違いはありますが)
乳幼児は肺炎や気管支炎を起こすことがあるのでご注意下さい。

治療法は

抗生剤は効果がありません。
また、抗ウイルス薬も今のところありません。
熱や痛み、だるさなどをとるために解熱鎮痛剤や漢方薬、気管を広げる薬を使います。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は数日で自然に治ります。
    しかし乳幼児は肺炎などをおこすことがあるので注意して下さい。
  2. 潜伏期間は3日から5日です。
    痰や鼻水から感染します。
    感染しやすいウイルスです。
    マスクをつけ、しばらくの間、手洗いとうがいをよくして下さい。
  3. 呼吸が苦しくなった場合はすぐに連絡して下さい。
    夜間、休日は救急医を受診して下さい。

百日咳とは

せきが長期間続く病気です。
百日咳菌やパラ百日咳菌という病原体が原因です。
連日、夜に咳が出るのが特徴です。
小さな子は呼吸困難や肺炎を起こすことがあるので注意して下さい。
せき、痰で感染します。

治療法は

マクロライドという抗生剤をのみます。
セフェムという抗生剤を使うこともあります。
咳を止めるためには漢方薬が有効です。

この様なことに注意して下さい
  1. せきが長期間続きます。
    熱やのどの痛みがでることはまれです。
    しかし、小さい子は肺炎をおこすこともあるので注意して下さい。
  2. 潜伏期間は7日から10日です。
  3. しばらくの間、手洗いとうがいをよくして下さい。
    また、マスクをして下さい。
  4. ワクチンが普及し、子供の百日咳は少なくなっていますが、大人は増加しています。
    夜の咳が続いている方は百日咳の可能性がありますので注意して下さい。

補聴器外来

当院では難聴の方、補聴器をご希望の方を対象に補聴器外来(予約制)を設けています。

補聴器もメガネと同じで自分の聴力にあった補聴器を作らなければ意味がありません。
また、中耳炎などの病気がないか確認することも重要です。
補聴器を考えられている方、現在使用中の補聴器に満足されていない方は気軽にご相談ください。

当院は補聴器相談医となっています。(登録番号3415)

漢方治療

当院では花粉症、蓄膿症、めまいだけでなく、インフルエンザなどの感染症にも漢方薬を使用しています。
特に手足口病、プール熱などウイルスが原因の病気には抗生剤が効かないため、漢方薬が有効です。

またインフルエンザには特効薬(タミフル)ができましたが、近年その副作用が話題となっており、副作用の少ない漢方薬が注目されております。
蓄膿症などは抗生剤による治療が主流ですが、近年は抗生剤が効かない細菌(薬剤耐性菌)の増加が問題となっております。
このような現状から、当院では開院当初より漢方治療を積極的に行っております。

漢方治療をご希望の方は遠慮なく医師やスタッフにお伝え下さい。

漢方薬の飲み方

当院では漢方薬を使用することがあります。
漢方薬は食前が基本ですが、飲み忘れた時は食後または食間でも大丈夫です。
また1回分を少しずつ数回に分けても問題ありません。

子どもさんには、お湯に溶かして、お砂糖を入れると飲みやすいです。
薬用ゼリー・オブラート・チョコアイス・プリンなどに混ぜても飲みやすいと思います。
※特にチョコアイスがおすすめです

漢方薬でも副作用がないわけではありません。
不眠、排尿時の痛みなどがあった場合は必ずお知らせ下さい。

子供の病気

百日咳とは

せきが長期間続く病気です。
百日咳菌やパラ百日咳菌という病原体が原因です。
連日、夜に咳がでるのが特徴です。
小さな子は呼吸困難や肺炎を起こすことがあるので注意して下さい。
せき、痰で感染します。

治療法は

マクロライドという抗生剤をのみます。
セフェムという抗生剤を使うこともあります。
咳をとめるためには漢方薬が有効です。

この様なことに注意して下さい
  1. せきが長期間続きます。
    熱やのどの痛みがでることはまれです。
    しかし、小さい子は肺炎をおこすこともあるので注意して下さい。
  2. 潜伏期間は7日から10日です。
  3. しばらくの間、手洗いとうがいをよくして下さい。
    また、マスクをして下さい。
  4. ワクチンが普及し、子供の百日咳は少なくなっていますが、大人は増加しています。
    夜の咳が続いている方は百日咳の可能性がありますので注意して下さい。

手足口病・ヘルパンギーナとは

発熱とともに手、足、口の発疹、口内炎ができる病気です。(細かな違いはありますが)
発熱と口の症状だけのものがヘルパンギーナと考えて下さい。
コクサッキ―ウイルスやエンテロウイルスなどが原因で起こります。

治療法は

熱や痛み、だるさなどをとるために解熱鎮痛剤や漢方薬をのみます。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は数日で自然に治ります。
    まれに髄膜炎などをおこすことがあるので注意して下さい。
  2. 当院では早期治癒とのどの痛みを取るために漢方薬を使用します。
    漢方薬(桔梗湯)はお湯にとかしてうがいをした後、そのまま飲み込んで下さい。
  3. 潜伏期間は3日から5日ですが、2週間から3週間は便にウイルスがまじるので他の方に感染することがあります。
    しばらくの間、手洗いとうがいをよくして下さい。
  4. 痛み止め=解熱剤は最低5時間は間をあけて使用して下さい。
  5. ポカリスエット、アイス、カロリーメイトなどで水分やエネルギーを補給し、脱水に気をつけて下さい。
  6. 3日から4日で熱がさがらなければ他の病気の可能性がありますので必ず再診して下さい。

溶連菌感染症とは

正式には「溶血連鎖球菌」といいます。
扁桃腺に進入し高熱、のどの痛みを起こすだけでなく、目の充血、皮膚の発疹、舌の充血(いちご舌)なども起こします。
また、まれに腎臓の炎症やリウマチ熱を起こすこともあります。

治療法は

抗生物質を7日~14日のみます。

この様なことに注意して下さい
  1. 症状が落ち着いても必ず最後までお薬を飲んで下さい。
    症状が落ち着くとお薬をやめてしまう方がおりますが、この菌は腎臓の炎症やリウマチ熱を起こすこともあり、完全に除菌することが求められます。
    ですから症状が良くなってもお薬を続け、必ず再診して下さい。
  2. 熱が無くなって24時間を経過すれば登校は可能です。
    治癒証明書が必要な教育機関が多いようですので、溶連菌にかかったことを学校に報告し、再診時に受付に証明書を提出して下さい。
  3. 潜伏期間は2日から5日です。
    ご家族が感染することもありますので手洗い、うがいをよくして下さい

マイコプラズマ感染症とは

せきが長期間続く病気です。
マイコプラズマという病原体が原因です。
肺炎を起こすことが多いので注意して下さい。
せき、痰で感染します。
放置すると3ヶ月くらい症状が続くこともあります。

治療法は

マクロライドやオフロキサシンという抗生剤をのみます。(ペニシリンやセフェムは効果がありません)

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は抗生剤を飲むと熱は数日で治ります。
    しかし、せきは7日くらいは続きます。
    肺炎をおこすこともあるので注意してください。
  2. 潜伏期間は2週間から3週間です。
    しばらくの間、手洗いとうがいをよくして下さい。
  3. 3日から4日で熱がさがらなければ肺炎を起こしているの可能性がありますので必ず再診してください。

急性扁桃腺炎とは

口の中にある扁桃腺に細菌やウイルスが入り、扁桃腺が炎症を起こす病気です。
のどの痛みと高い熱が特徴です。
溶連菌が原因となることが多いです。

治療法は

当院では早期治癒と、のどの痛みを取るために抗生物質の他に漢方薬を使用します。
漢方薬(桔梗湯)はお湯にとかしてうがいをした後、そのまま飲み込んでください。

この様なことに注意して下さい
  1. よくうがいをして下さい。
    水でもお茶でも効果はあります。
  2. 痛い時や、熱が38.5℃を超えるときは、解熱剤を使ってください。
    しかし熱が出ているという事は、自分の体が、入ってきた細菌やウイルスと戦っている状態です。
    熱を下げすぎると戦えません。(解熱剤とは、熱さましでもあり痛み止めでもあります)
  3. 熱がある時、痛みが強いときは入浴、水泳は控えて下さい。
  4. 熱や痛みがなければ、仕事、学校、保育園は行っても問題はありませんが、薬はきちんと飲みましょう。
  5. 2~3日しても熱が下がらない場合や、息苦しくなった場合は、早めに受診して下さい。
  6. 解熱剤=痛み止めは最低、5時間は間をあけて使用して下さい。

RSウイルスとは

発熱、せき、鼻水がでる病気です。
いわゆる「カゼ」症状を起こすウイルスです。
乳幼児は肺炎や気管支炎を起こすことがあるのでご注意ください。

治療法は

抗生剤は効果がありません。
また、抗ウイルス薬も今のところありません。
熱や痛み、だるさなどをとるために解熱鎮痛剤や漢方薬、気管を広げる薬を使います。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は数日で自然に治ります。
    しかし乳幼児は肺炎などをおこすことがあるので注意してください。
  2. 潜伏期間は3日から5日です。
    痰や鼻水から感染します。
    感染しやすいウイルスです。
    マスクをつけ、しばらくの間、手洗いとうがいをよくして下さい。
  3. 呼吸が苦しくなった場合はすぐに連絡して下さい。
    夜間、休日は救急医を受診して下さい。

アデノウイルスとは

発熱、のどの痛みとともに扁桃腺や目の発赤がでる病気です。
発熱と目の症状がそろうものが咽頭結膜熱(プール熱)、目の発赤とかゆみだけのものが流行性角結膜炎(はやり目)と考えて下さい。(熱と喉の痛みだけの場合もあります)

治療法は

目薬の他に、熱や痛み、だるさなどをとるために解熱鎮痛剤や漢方薬をのみます。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は数日で自然に治ります。
    まれに髄膜炎などをおこすことがあるので注意して下さい。
  2. 2日間熱がでなければ登校は可能です。
    治癒証明書が必要な教育機関が多いようですので、学校に報告し、再診時に受付に証明書を提出して下さい。
  3. 潜伏期間は5日から7日です。
    他人にうつりやすいウイルスです。
    手洗いとうがいをよくして下さい。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは

発熱とともに耳や顎の下の唾液腺(耳下腺、顎下腺)がはれる病気です。
ムンプスウイルスが原因で起こります。

治療法は

熱や痛み、だるさなどをとるために解熱鎮痛剤や漢方薬をのみます。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は数日で自然に治ります。
    まれに髄膜炎などをおこすことがあるので注意して下さい。
  2. 難聴が起きることがあります。
    熱が落ち着いたら聴力検査をしますので必ず来院して下さい。
  3. 潜伏期間は12日から20日です。

水ぼうそう(水痘)とは

発熱と全身の発疹がでる病気です。
水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。

治療法は

熱やだるさなどをとるために解熱鎮痛剤をのみます。
またウイルスを除去するためにアシクロビルという薬を飲みます。
また、発疹に軟膏をぬります。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方はアシクロビルを飲まなくても数日で自然に治ります。
    アシクロビルを飲むかどうかは医師とよく相談してください。
  2. まれに脳炎などをおこすことがあるので注意してください。
  3. すべての発疹がかさぶたになれば登校は可能です。
    治癒証明書が必要な教育機関が多いようですので、学校に報告し、再診時に受付に証明書を提出してください。
  4. 潜伏期間は10日から21日です。

伝染性膿痂疹(とびひ)とは

正式には「伝染性膿痂疹」といいます。
皮膚の表面で黄色ブドウ球菌や溶連菌が繁殖して皮膚の発疹を起こします。

治療法は

抗生物質をのみます。
また抗生物質の入った軟膏をぬります。

この様なことに注意して下さい
  1. 症状が完全におちつくまで必ずまでお薬を飲んで下さい。
  2. 手洗いをしないと全身に発疹が「とびひ」します。
    また、家族内で接触感染しますので、家族全員でよく手洗いしましょう。
    タオルなどは各自別のものを使用して下さい。
  3. 悪化するとやけどのように全身がはれてくることがあります。
    ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群といいます。
    入院になる場合もありますので、速やかに受診して下さい。

突発性発疹とは

突然の発熱が3~5日続いた後、熱が下がったと同時にからだ中に発疹ができる病気です。
ヘルペスウイルスが原因で起こります。

治療法は

熱やだるさなどをとるために解熱鎮痛剤や漢方薬をのみます。

この様なことに注意して下さい
  1. ほとんどの方は自然に治ります。
    まれに髄膜炎などをおこすことがあるので注意して下さい。
  2. 発疹が出るまでは診断がつきません。
    他の病気の可能性も否定できないので注意して下さい。
  3. 潜伏期間は約10日です。

小児難聴・小児の聴力検査

小児の場合、難聴を放置すると言葉の遅れや学習の障害となる場合があります。
テレビの音が大きいなどのこどもの聴力に不安を感じられたら放置しないで専門医の診察を受けて下さい。
現在では測定技術が発達し、0歳児の聴力検査も可能です。

小児のめまい・たちくらみ

小児の場合、自律神経の異常からめまい、立ちくらみが起こることが多いのが特徴です。
急に立ち上がるとめまいや立ちくらみがする(起立性調節障害)、または、朝礼などで長時間立っていると意識が遠くなったり倒れたりする(血管迷走神経反射)のは、自律神経の異常によるものがほとんどです。
当院では自律神経のめまい治療にも力をいれておりますので、お気軽にご相談ください。(詳しくは「めまい」のページをご覧下さい)

小児の気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎

小児の場合アレルギー性鼻炎(花粉症)だけでなく、喘息や、アトピー性皮膚炎などが同時に出現する場合があります。
これをアレルギーマーチと呼びます。
このような場合、「喘息だけ」、「花粉症だけ」と個別に治療しても満足な改善は望めません(「木を見て森を見ず」では改善しません)。
特に喘息の場合は鼻つまりや鼻水をともなっている場合が多く、鼻炎の治療が喘息の改善につながることが多いのです。

当院では気管支喘息やアトピー性皮膚炎の相談も行っております。
お気軽にご相談下さい。

お薬について

漢方薬のおはなし

当院では漢方薬を使用することがあります。
漢方薬は食前が基本ですが、飲み忘れた時は食後または食間でも大丈夫です。
また1回分を少しずつ数回に分けても問題ありません。

子どもさんには、お湯に溶かして、お砂糖を入れると飲みやすいです。
薬用ゼリー・オブラート・チョコアイス・プリンなどに混ぜても飲みやすいと思います。※特にチョコアイスがおすすめです

漢方薬でも副作用がないわけではありません。
不眠、排尿時の痛みなどがあった場合は必ずお知らせ下さい。

解熱剤について

解熱剤(熱さまし)と痛み止めは同じものです。
痛い時や発熱時(38.5℃を超える場合)使用しましょう。
また連続して使用する場合は、最低5時間、間をあけて下さい。

シロップ薬

シロップ薬は甘すぎて嫌がる場合があります。
その時は水で薄めても大丈夫ですが、量が多いと飲み残す可能性がありますので、ご注意願います。

粉薬

粉の薬は少量の水に溶かして、ペースト状にし清潔な指や、スプーンで上あごや舌の中央に少しずつ塗ってミルク・ジュース・アイスなどで飲ませてあげて下さい。

注意

子どもさんの薬は、体重や症状によって計算されています。
兄弟、姉妹の薬の転用はしないで下さい。

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